
Planet Journal 惑星日記 山崎美弥子|惑星の上で
夜明けまえと日暮れあと、天国131番地の家があるこの丘には、野生の鹿たちが訪れる。彼らは時に、五十頭あまりもの群れになってやって来る。
もっと読む夜明けまえと日暮れあと、天国131番地の家があるこの丘には、野生の鹿たちが訪れる。彼らは時に、五十頭あまりもの群れになってやって来る。
もっと読むわたしとレビーが船上の人生の幕を下ろして、船を手放したあの日。歳月は過ぎ去り、再び船に出会う運命が訪れた。そう、もう一度わたしたちはセイルボートを手に入れたのだ。
もっと読むフラリとリウラ。輝きと黄昏。そんな対照的な名を授かった島の姉妹。ユーカリ香る道を抜け、ペニンシュラ(半島)を一望する秘密の展望台へ…
もっと読む遠い島へと旅をした。その島は1000年の森の王国であるという。そこは、水の精霊たちの住まうところ。
もっと読む「あの坂を上ってみよう。」偉大なる、愛しき人という名の坂道。道の両脇に窮屈な三次元世界から溢れ出さんばかりに咲き乱れた、一面の黄色いワイルド・クリサンセマム(野菊)。…まるで天国の風景みたい。
もっと読む水平線の向こうの国まで旅しようと決めたなら、小さな島ではまず、旅券に貼り付けるため顔写真を、誰が撮ってくれるのか考えなくてはならない。
もっと読む「アローハ」…天国131番地の家の、ライムイエローの午後のこと。誰かが呼びかける声が聞こえてきた。
もっと読む透けるようなプルシヤンブルーの月夜に浮かぶ白い虹、ナイトレインボー。見る者の願いを叶えるというその虹の出現は、まるで常夏の島のミラージュのように神秘的。
もっと読む朝、目覚めた後のほんの束の間の、すべての記憶が消えてしまったような、あの不思議な時間。
もっと読む“まっすぐな眼差しの⼩さな⼥の⼦”。ママに連れられ隣の島から、たった⼋⼈乗りのセスナ機に初めて乗って、天国131番地の丘の上にある我が家に訪れた。
もっと読む彼⼥の声は泣いている。「ママ、こわい。わたし、⽣まれてはじめてクルマを買ったの」電話は、この夏から⾶⾏機を乗り継いだ島で暮らし始めた⻑⼥キラカイからだった。
もっと読むこの島では終わりもなく夏が続いてる。一方、わたしの故郷には、あきらかなる春夏秋冬による現象世界の変化がある。夏はいつも胸を焦がすほどに、待ち遠しくまぶしいものであり....
もっと読む流れる川のような美しい白髪の友。我が子を失ったことがある彼女は、人生が「気づかない不思議」で満ちていることを語った。
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