Lottaが描く、ゴースト・キャットのキャラクター「Socks」の物語
Numero TOKYO 5月号『モノトーンの表現者たち』にて紹介しているアーティスト、ロッタの作品に登場するキャラクター、ゴースト・キャットのソックス。彼女の頭の中で繰り広げられている物語を具現化し、時には自身を投影した自画像ともいえる。
Numero CLOSETでは、ソックスの壁掛けフィギュアを抽選販売。(現在、2024年5月12日まで抽選受付中)
「幼少期に見ていた古いカートゥーンアニメのモノクロの世界や、登場する動物キャラクターたちのコミカルな動きが面白くて好きで、それがインスピレーションになっています。子どもの頃から動物の動きを一コマ一コマ、パラパラ漫画のように描き出していました。今も変わらず、作品の元になる下絵はノートに4コマ漫画のようにコマ割のストーリーで描いています」
ソックスは本の中に潜り込み、ロッタが妄想する物語を自由に行き来しながら、さまざまなキャラクターに出会うが、関与はせず傍観者としてただ眺めているだけの存在。
「ソックスは口もないので喋らないし、無表情でどこを見て、何を考えているかわからない影のような空っぽの存在です。モノクロで描くことで、見る人が自由に想像できる余白が生まれます。いろいろな捉え方をしてもらいたいと思います」
そして、ソックスと仲間たちは絵画の中にとどまらず、ロッタの子どもの頃に好きだったもの、おもちゃ、ぬいぐるみやフィギュアになって飛び出していく。
「一番大きな夢の最終形は、第二のウォルト・ディズニーみたいに、テーマパークを作ることです。子供のまま、大人になってしまいました」
(Numero.jpより抜粋記事)
Photos:Ai Miwa
Text:Masumi Sasaki